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「New Luxury Manner Book」は
品格と知性をもった大人のためのマナーを提案していきます。
時代とともに進化するマナー。
ESTNATIONのエキスパートスタッフとともに
あたらしい時代のマナーを考えていきましょう。

Vol.09

Ceremonial
Jewelry’s
New Manners

冠婚葬祭のジュエリーのニューマナー

大人の作法が求められる場の代表として知られる冠婚葬祭。伝統を重んじられることも多いこの特別な場にはさまざまなマナーがあります。今回は冠・婚・祭の節目の行事での新しいジュエリーのマナーについて考えていきましょう。正しい知識を持ちながら、自分らしく。余裕と品格を持ってファッションを楽しみましょう。

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そもそも冠婚葬祭における「冠」とはなんでしょうか。エスネーションとして想定しているシーンはどういったものになりますか? 藤原(以下F):歴史をひもとけば、「冠」とは元来は男子成人の元服を指したものですので厳密には「成人式」が、「冠」の儀式に当たります。けれども現代では、より広義に出産、七五三、入学、卒業、還暦といった、人生の節目における祝いの場を総称することが多いですね。エストネーションでも現代解釈に従って広い意味で捉えています。 本来の「冠」である成人式にふさわしいジュエリーは、どのようなものになりますか? F:成人式のジュエリーとして特別なルールがあるわけではございません。和装、洋装あると思いますので、お召しになる装いに応じたアイテムを選べば問題ないと思います。一方で、成人式においてよく見られるのは、ご本人ではなく、家族や親戚などが、前もってギフトされたいというパターンです。その場合は、“大人の一歩”ということで、シルバーやラインストーンのようなカジュアルなものよりも、ゴールドやダイヤモンドといった本格的で上質な素材を求められますし、私たちもそうした特別感があってエターナルなアイテムのご提案をしています。

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現代のさまざまな「冠」と呼べるシーンでは、どんなジュエリーがおすすめですか? F:還暦の祝いをご自身用にという方、ライフステージのなかで何かの記念となる日を節目と捉えてお祝いする方が増えています。そういう方の多くは、「ゆくゆくは、次世代の娘さんやお孫さんに、という思いを込めてジュエリーを選ばれる方も多いです。そういった意味で、上質な素材でしつらえられたタイムレスなデザインのジュエリーをおすすめすることが多いです。 ギフトの際に、デザイン面などで気をつけるポイントはありますか? F:次世代にも受け継いで長く使っていただけるように、華美なデザインよりはシックなものを、そしてどのようなシーンでも身に着けられる汎用性の高いものを提案します。せっかくの特別なジュエリーであればいろいろなシーンで活躍してほしいですから。

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Ring ¥686,400 / Repossi

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「色鮮やかなレッドラッカーとパヴェダイヤが2連仕立てになったレポシの『ベルベル』のリングは、シンプルながらも華のあるアイテム。レポシは、1958年にイタリアで創業し、パリのヴァンドーム広場にもブティックを構える歴史と伝統を備えた名門ですから、次世代に受け継ぐという意味でもふさわしいでしょう。還暦をイメージした赤ですが、さまざまな着こなしに華を添えてくれます」(藤原)

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「婚」のジュエリーについては、ホスト側とゲスト側では選び方のマナーも異なるかと思います。まず、ホスト側についてジュエリー類を選ぶ際の心がけを教えてください。 F:新婦は結婚式の1番の主役ですから、「主役感」をジュエリー使いで楽しむことをおすすめしたいです。これは「婚」に限らず、「冠」「祭」にも当てはまる心構えではないかと、私は考えています。 具体的に着用する際に大切なことはなんでしょう? F:お好きなチャームを選んで自分らしく着飾り、誰よりもご自身が楽しむことをおすすめします。特に結婚式は最高の晴れ舞台です。幸せな気持ちを最大限に表現することが、来ていただいた大切な方々へのマナーではないでしょうか。

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ゲスト側のジュエリーのマナーについてはいかがでしょうか? F:主役を立てて、控えめにという発想は必要ですので、華美すぎるものは避けたほうが良いでしょう。一方で、祝う気持ちをご自身なりに積極的に表現してみるとおもしろいと思っています。これは、「冠」、「祭」にも当てはまるのではないでしょうか。実際、お客さまからも「シンプルが良いのはわかっているけど、好みのテイストを入れたい」という声をよく聞きます。結婚式のためのジュエリー選びに、ご自身の嗜好を色濃く反映できれば、式への思いも高められるだけでなく、ジュエリーを普段使いすることもできるでしょう。 着用の仕方などで、工夫すべき点はありますか? F:肌の露出とジュエリーサイズのバランス感覚は重要です。素肌の上に小さい装飾のアイテムだと、肌に馴染みすぎてしまうことがあります。逆に装飾的なドレスには、あえて控えめなジュエリーを選んだ方が、双方が引き立つでしょう。またアイテム同士の距離感も印象を大きく左右するため、気をつけたいポイントです。例えば、ネックレスとピアスは距離が近いので、両方にインパクトあるアイテムをつけるとトゥーマッチに見えることもあります。いくつかジュエリーを重ねて着用される場合は、お顔にピアス、もう一点は腕元にバングルを。そんなふうに距離感でバランスを取るという手法も有用です。

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Earrings ¥502,700 / Sophie Bille Brahe

Earrings ¥239,800 / Sophie Bille Brahe

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「デンマーク出身の女性デザイナー、ソフィ ビル ブラーエが手がけるパールのジュエリーは、着け方次第でホスト&ゲストともにおすすめ。上のリボン型ピアスは、大小のパールがリズミカルに配置された個性派デザインながらエレガントな雰囲気も備え、主役の花嫁の耳元を彩ってくれるでしょう。下のアイテムは小ぶりなのでゲストにおすすめ。パールとダイヤを組み合わせたデザインは、控えめななかに華やかさを感じさせます」(藤原)

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冠婚葬祭の「祭」は、正式には24節気などの四季の行事を指しますが、エストネーションでは、どのようなシーンを想定していますか? F:些細な日常のなかの祝いごとや、授賞式や開店祝いといったセレモニー、レセプションなども「祭」の範疇に入れたいと思っています。実際に、お客さまの声で多いもののひとつに、建築や出版といった各種受賞式、講演会での登壇などにおける装いの質問があります。そうしたシーンも「祭」と捉えて、これまでに述べたような会自体を「楽しむ」趣旨で、ケース・バイ・ケースでの提案をしております。

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具体的に、「楽しむ」手法として、どういったものがありますか? F:式のテーマに沿ったアイテムを身に着けるというのは、とても使える方法だと思っています。実際、チャームなどで、さまざまなモチーフを用意するブランドもありますので、「祭」の場のテーマに即したデザインを選ぶのも楽しみになります。文学賞の受賞式であれば、本のモチーフ、建築などならビルや家などの建物のモチーフなど。その場のテーマにぴったりなものがあれば最高ですし、そうでなくても何かとリンクするモチーフのデザインを身に着けて、祭の場でご自身も盛り上がるチョイスができたら、とても素敵なことだと思います。

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Pendant Top(Flamingo) ¥116,380 / Robinson Pelham

Pendant Top (Ballon) ¥198,000 / Robinson Pelham

Pendant Top (Cactus) ¥190,300 / Robinson Pelham

Necklace ¥91,300 / Robinson Pelham

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「イギリスのロビンソン ペラムというブランドのネックレス&チャームです。2011年のロイヤルウェディングでキャサリン妃がオーダーメイドピアスを着用したことでも知られていて、ブランドの価値も高いですし、遊び心にも富んでいます。さまざまな「祭」のシーンがあると思いますが、基本的にNGなことはありません。自分も盛り上がるチョイスができたら存分に楽しめると思います」(藤原)